本日は支援員Kのオススメ映画の紹介をしたいと思います!
「奇跡の人」
1962年に公開されたアメリカ映画です。
知る人ぞ知る、三重苦のヘレン・ケラーと家庭教師であるアン・サリヴァンの物語です。
迫真の演技、という言葉をよく聞きますが、もっと深い言葉で表したくなる、本気の演技のぶつかりあいがとても印象的な作品です。
ヘレン・ケラーといえば、見えない・聞こえない・話せないの三重苦を克服した伝説の人、といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
沢山の苦悩や差別の中、一人の女性として信念を持ち人生を生き抜いた人です。
伝記本などにもなっているので、とても昔の人のようにも感じますがヘレン・ケラーは世界中で講演活動を行う中で、日本にも3回来日しています。最後の来日が1955年(昭和30年)です。63年前だったのですね。
世界各国で、熱狂的な歓迎を受けたと同時に「盲目を売りにしている」などの差別も同時に経験しています。
障害者に対する教育・配慮などは、現代でもまだまだ進化途中といえると思いますが、ヘレン・ケラーの生きた時代はより情報も少なく差別意識の強い世界だったかと思います。そのような中、一人の人間として障害を持つ人とそうでない人々の「共生社会」を理念としていました。視覚障害者の就職可能な社会整備のきっかけになるなど様々な活動に励んでいたのです。
「世界を動かすのは、英雄の強く大きなひと押しだけではありません。誠実に仕事をするひとりひとりの小さなひと押しが集まることでも、世界は動くのです」
ヘレン・ケラーの残した名言です。
沢山の名言が残されていますが、どの言葉をとっても、大事なのは奇跡を待つことではなく、地道な努力や諦めない気持ちなのだと感じることができます。
まずは観やすい映画をきっかけに、一人の女性の生涯について思いを馳せてみるのもいいのではないでしょうか。
ヘレン・ケラーの生涯について知りたい方はこちら↓
社会福祉法人 日本ヘレン・ケラー財団