皆さんは雪中花という花を知っているでしょうか? この雪中花、実は水仙の別名なのです。この別名の由来は、雪の中でもしっかりと春の訪れを知らせることから呼ばれているそうです。水仙は冬の花であり、俳句の季語にもなっています。
水仙の花言葉は種類や色により異なります。たとえば、一般的な水仙に花言葉は「自惚れ」、「自己愛」ですが、黄色い水仙の花言葉は「もう一度愛してほしい」、「私のもとへ帰って」。ラッパズイセンの花言葉は「尊敬」、「報われぬ恋」で、クチベニズイセンの花言葉は「すてきな装い」となっています。
水仙の花言葉である「自惚れ」、「自己愛」は前述したギリシア神話が元になっているとされています。また、水仙という漢字は中国古典の「仙人は天にあるものを天仙、地にあるものを地仙、水にあるものを水仙と云う」に由来しているそうです。
水仙は英名でナルキッソスというのですが、このナルキッソス、ギリシア神話で有名な逸話があり、そこからとられているものなのです。その内容は伝承によりさまざまですが、美少年のナルキッソスは、ある日、泉に映った自分の姿に恋をしてしまい、溺れ死んでしまったというものです。その泉の近に咲いていた花がは水仙であるといわれています。
ギリシア神話と花は密接に結びつていて、今回紹介した水仙だけでなく、アネモネやチューリップ、スミレ、ヒマワリといった見覚え、聞き覚えのある花も関連があるので、調べてみると楽しいかもしれませんね。
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