秋を彷彿させるものの一つとして「ススキ」があります。
「ススキ」はこの季節の物寂しいイメージがあり、黄金のススキは深まる秋を連想する方も多いのではないでしょうか?
全国に多く分布するススキは、日本人にはとても身近な存在です。
ススキは別名「カヤ」とも呼ばれているイネ科の植物です。
毎年茎を伸ばし高さは2メートルにも達し、秋には茎の頂上に十数本くらいの側枝(主枝のわきから生える枝)のある花穂と呼ばれる穂のような形で咲く花が開きます。
穂はふさふさしていて動物のしっぽのようにみえることから「尾花(オバナ)」の別名もあります。
ススキといえば、秋の七草として鮮やかにフラワーアートなどに飾り付けられています。
そしてススキの茎は「茅葺(かやぶき)」という屋根をふく際や炭俵(炭を俵にいれるもの)にも使われているそうです。
もともとは農作物との繋がりで、稲穂が実る前の中秋の名月の時期に、稲穂の代わりにススキが供えられたとされています。
ほかにも、鋭い切り口があるような見た目から魔除けの意味もあったそうです。
今年はもう中秋の名月は過ぎてしまいましたが、ススキを飾りつけて秋の夜空を見上げてみるのもよいですね。
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